当院での取組み

当院での取組み

真心をこめた看護と、チーム医療で患者さまを
24時間365日サポートします。

急性期病院での治療後の患者さまに、より良いリハビリテーション医療を提供するために、幅広い要望にお応えできる体制を整えております。

チーム医療

各病棟において、チーム医療で患者さまと、そのご家族を支えます。

各スペシャリストが施設内に揃うことで、「リハビリテーションだけ」「治療だけ」ではなく、入院時から在宅復帰・社会復帰を実現するまで、段階に合わせた適切なサポートを行います。

医師、看護師、薬剤師、看護補助者、医療ソーシャルワーカー、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、栄養管理士、患者・家族

専従医師による診療体制

脳血管障害、整形外科や脳外科の術後、急性期を脱した状態では、身体機能の回復を図るため、リハビリが絶対的に必要です。当院では回復期リハビリテーション病棟専従医資格を取得した医師を各病棟に配置し、多職種のスタッフがチーム一丸となり、質の良い医療を提供しています。

当院の特徴

充実の専門スタッフ

医師9名/看護師130名/看護補助者61名/理学療法士126名/作業療法士65名/言語聴覚士26名/医療ソーシャルワーカー6名
(2023年9月1日現在)

脳卒中の麻痺から機能改善を目指す「HANDS療法」

HANDS療法は、随意運動介助型電気刺激装置と手関節固定装具を利用して、脳卒中で麻痺した手や指に対して一定期間集中した訓練を行って機能改善を目指す治療法です。 腕に装着する小型の電気刺激装置で、麻痺した手を動かそうとした時に電気が流れ、筋肉の動きを補助し、手や指を動かしやすくします。 麻痺した手や指の改善にはリハビリテーションの時間以外にも積極的な利用が重要です。 個人差はありますが食事や整容など、生活の中での利用もできます。 医師の診察のもと、1日3時間、3週間の期間で実施し、患者様と相談しながら訓練時、訓練以外の時間や生活場面で麻痺した手指の使用についてプログラムを作成します。(注:HANDS療法には適応基準があります)

喉の状態を直接観察する「嚥下内視鏡検査(VE)」

嚥下内視鏡検査(VE)は、鼻腔から細いファイバースコープ(直径約3㎜)を喉まで挿入し、喉の動きや状態を直接観察する検査です。 挿入したままの状態で飲食することで、食物の流れやどの程度飲み込めているか、気管に入りかけてはいないか等を調べることが出来る為食事開始の検討や食事内容の変更時に実施。体力の低下している患者様でもベッドサイドでも検査可能です。 毎週木曜日に耳鼻科医のもと、飲み込み(嚥下機能)の評価として実施しています。

就労支援チーム

就労支援を必要とされる患者様に対しては、作業療法士、脳卒中リハビリテーション認定看護師、医療ソーシャルワーカーがチームになって支援内容を話し合います。 患者様はもちろん、ご家族や職場の方からのご相談もお受けできる体制を整えています。入院期間中に、ハローワークや就労支援機関へ患者様と一緒に訪問するなど、外部機関との連携します。

自動車運転再開のための「ドライビングシミュレーター」

脳卒中や脊髄損傷になられた方が自動車運転を再開するには「運動機能」や「判断・認知機能」を正しく評価し、訓練することが必要です。 ドライビングシミュレーター(運転疑似体験システム)を用いて、手足や視覚の複合動作を楽しみながら意欲的にリハビリテーションを行うことができます。 【運転再開までの流れ】①当院で神経心理学的検査、シミュレーターによる評価・訓練②自動車学校で実車による評価・訓練③運転免許センターで臨時適正検査④運転再開 ※自動車学校での実車評価・訓練は医師による判断が必要となります。 ※最終的に運転をして良いかの可否の判定は、運転免許センターが行います。

装具療法

2019年度の当院作成の装具本数は、長下肢装具・短下肢装具・義足を含め124本。グループ病院で最多です。 装具は、病気や怪我や事故で低下または失った身体機能を補助し、治療の目的で使用します。たとえば、麻痺や筋力低下、関節が固くなった方には手足の動きを出しやすくするために作成します。リハ医の回診、医師・理学療法士・作業療法士・義肢装具士の総合的な診療のもとに、1人1人にあった義肢・装具の作成・調整を行ないます。

栄養指導

糖尿病や高血圧など、食生活の見直しが必要な方や、食形態や栄養バランスの管理にお困りの方を対象に栄養指導を実施。管理栄養士が個別に対応し、退院後の食事、栄養管理についてアドバイスを行っています。

地域活動

介護予防、認知症カフェ、などの地域の活動にも参加しています