摂食嚥下支援センター

摂食嚥下支援センター

令和8年1月より、摂食嚥下支援センターを開設いたしました。当センターでは「食べる楽しみ」を続けることを目標に、病気や加齢によって飲み込み(嚥下)が困難になった患者様を全力で支援しています。当院の強みは「多職種チーム」による専門的なアプローチです。医師、摂食嚥下障害看護認定看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、歯科衛生士による多角的な視点から1人ひとりの患者様に対して最適なケアを立案します。

チームメンバー

チームメンバー

メンバーの役割

医師 基礎疾患の評価、全身状態の把握、治療方針の判断、チーム管理
摂食嚥下認定看護師 日々の生活の食事場面の継続的な観察と評価、適切な栄養剤の選定
言語聴覚士 具体的な摂食嚥下機能訓練、最適な食形態調整
理学療法士 摂食嚥下における安全な姿勢の構築、排痰能力の向上、覚醒状態の向上
作業療法士 食事動作と環境の最適化、食物認識や食思への配慮
管理栄養士 栄養状態の評価、必要栄養量の算出と最適化、退院後の栄養指導
歯科衛生士 口腔内衛生管理、義歯調整

摂食嚥下障害看護認定看護師

食べることは生きるために必要な事ですが、人にとって生きる喜びの一つにもなります。口から食べられることは患者様のQOLにも直結するとても大切なことです。
当院では、昨年度より多職種のチームをつくり、様々なご病気によって食べることが難しくなってしまった患者様に対して、どのようなケアをしていったらいいのか、検査での評価やチームでのカンファレンスを通して考え、個別性をもって関われるように活動しています。
多職種チームで「食べたい」という患者様の気持ちを支え、美味しく安全に経口摂取ができるよう、ぜひお手伝いさせていただきたいと思います。

専任言語聴覚士

飲み込みのリハビリを通じて、再び「食べる楽しみ」を感じ、「おいしい」と笑顔になっていただけることが、私たちの喜びでもあります。言語聴覚士として安全に、おいしく食事を続けられるように、客観的かつ的確な評価に基づき、お一人おひとりの状態に合わせた専門的なリハビリを提供しています。また、ご家族様が安心して日々の食事を支えられるよう、退院後の食形態の説明や介助指導も丁寧に対応します。摂食嚥下支援チームの全てのスタッフが専門性を発揮し、密な連携を図り、包括的なサポートに尽力してまいります。

センターの取り組み

カンファレンス

カンファレンス

当院では摂食機能療法、摂食嚥下回復体制加算を算定しています。
ひとりひとりの患者様にあったケアを行うため、週一回のカンファレンスを実施しています。

口腔ケア

口腔ケア

歯科衛生士が口腔内のチェック、口腔ケアを行います。専門職の介入によって、歯間や歯肉などの細かい部分も洗浄し、口腔内の清潔を維持します。

摂食機能療法

摂食機能療法

患者様の状態に合わせて必要な訓練を実施します。上肢に力を入れるのと同時に声を出して喉の筋肉を鍛える誤嚥性肺炎予防の訓練です。

姿勢調整

姿勢調整

安全に食事をするために、姿勢を整えることは大切です。麻痺などでまっすぐ座れない方も車椅子の選定や調整を工夫することで姿勢が安定します。

自助具選定・評価

自助具選定・評価

患者様がご自身で食事を召し上がれるよう、道具の選定をします。麻痺があっても滑らない食器や握りやすいスプーンやお箸を使えば、介助なしで食事できるようになることもあります。

栄養指導

栄養指導

患者様の病状や、噛んだり飲んだりする能力に合わせたお食事を選定したうえで、栄養士から説明をさせていただきます。食べやすい食事の形態の説明のほか、退院後の食事の準備など、食事に関するお困りごとの相談も受けています。

嚥下リハビリテーション

嚥下リハビリテーション

口や喉の運動から飲み込みの筋力を鍛えます。また、呼吸機能の向上から喀出力の向上を図り、誤嚥性の予防に努めます。また、物理療法にて飲み込む筋力や感覚の向上も図っています。

嚥下検査と説明

嚥下内視鏡検査(VE)

鼻から細い内視鏡(カメラ)を挿入し、喉の器質的な問題の確認や、食べ物や飲み物を安全に飲み込めているかどうかを直接観察する検査です。
当院では年間約150件嚥下内視鏡検査を実施しています。

嚥下内視鏡検査(VE)

嚥下造影検査(VF)

レントゲンの透視装置を使って、飲み込みの様子を観察する検査です。食べ物や飲み物を実際に口にしていただき、お口から喉、食道へと運ばれる一連の動作を詳しく調べます。
当院では年間約30件嚥下造営検査を実施しています

嚥下造影検査(VF)